――叔母さんから聞いた45年前の話と、屋久島の森。
最近、雨がちょっと怖い。
昔なら、
「今日は雨かぁ。傘、持っていこう」
くらいだったのに。
今はスマホを見ると、
「線状降水帯」
という言葉が出てくる。
道路が川みたいになったり、車が動かなくなったり、アンダーパスが水でいっぱいになったり。
「あらあら……最近の雨、ちょっと激しすぎない?」
なんて、思ってしまうんですよね。
🌧️ 45年前、叔母さんが中学生だった頃
45年くらい前のこと。
親戚の叔母さんが、まだ中学生だった頃です。
学校の授業で、先生からこんな話を聞いたそうです。
道路がどんどん舗装されていく。
住宅が増えて、街が広がっていく。
アスファルトやコンクリートが増えると、
「雨が地面に染み込みにくくなるんだよ」
と。
大雨が降れば、地面に染み込むより先に水が一気に流れてしまう。
それが鉄砲水や洪水、土砂災害につながることもある。
そんな話だったそうです。
叔母さんも当時は、
「へぇ、そうなんだ」
くらいに聞いていたみたい。
私もその話を聞いたときは、
「昔の学校って、そんなことまで授業で教えていたんだ」
くらいに思っていました。
ところが最近、雨のニュースを見ていると……
「あら? 叔母さんが昔聞いた話って、今のことじゃない?」
なんて思うことがあるんです。
もちろん、今の豪雨を全部アスファルトのせいにするつもりはありません。
自然の雨には、自然の事情がありますものね。
☔ 千葉市で24時間に360mm超
今回の千葉の大雨には、本当に驚きました。
2026年8月13日から14日にかけて、千葉県では記録的な大雨となり、気象庁は「令和8年8月千葉豪雨」と命名しています。
千葉市では、24時間降水量が360mmを超え、観測史上1位となりました。
しかも、これは千葉市の8月の平年1か月分を大きく上回る雨。
線状降水帯も発生して、発達した雨雲が次々と同じ場所にかかりました。
ニュースを見ながら、
「千葉市って政令指定都市よね……?」
と思った私。
都会だから大丈夫。
道路が整備されているから大丈夫。
そんなことはないんですよね。
🌲 そして、私は屋久島を思い出した
幸運なことに、私も屋久島へ行ったことがあります。
「旅行に行った」というより、
今思えば、
あれは大自然に呼ばれて行ったのかもしれません。
あの森に立ったときの感覚は、今でもちょっと忘れられない。
大きな木。
深い森。
苔。
水。
そして……
雨。
屋久島の雨って、私が今まで知っていた「雨」とは、ちょっと違ったんですよね。
☔ 屋久島って、どれくらい雨が降るの?
これ、数字を見ると本当にびっくりします。
林野庁によると、屋久島は平地でも年間降水量が4,500mm超。
そして山岳部では、
年間8,000mm超。
さらに2025年の林野庁のデータでは、ヤクスギランドで年間11,433mmという雨量も記録されています。
一方、今回の千葉市は、
24時間で約360mm。
もちろん、
「屋久島の年間雨量」と「千葉市の24時間雨量」をそのまま比べることはできません。
でも、
屋久島では1年間を通して、それほど大量の雨が降る環境がある。
そして千葉では、
たった24時間で360mmを超える雨が降った。
こう考えると、今回の雨がどれほど激しかったのか、少しイメージしやすいかもしれません。
🌳 じゃあ、屋久島の森はどうしているんだろう?
ここで、私はちょっと不思議に思うんです。
あれだけ雨が降る屋久島。
なのに、あの深い森がある。
木があって。
苔があって。
落ち葉があって。
土があって。
根がある。
もちろん、
「屋久杉の根っこが雨を全部吸収して、洪水を防いでいる」
なんて、そんな単純な話ではありません。
屋久島だって大雨になれば、洪水や土砂災害が起きます。
林野庁によれば、屋久島の多量の降雨は多数の河川となり、花崗岩の岩盤に深い谷を刻んでいます。
それでも森には、
葉っぱがある。
落ち葉がある。
苔がある。
土壌がある。
根がある。
雨を受け止めるものがたくさんある。
私は専門家ではありません。
だから、
「森が全部守ってくれる」
なんて言うつもりはありません。
ただ、
雨の多い場所に、雨と一緒に生きてきた森がある。
それって、なんだかすごいことだなぁと思うんです。
🏙️ じゃあ、人間の街はどうなんだろう?
私たちは便利な街を作りました。
道路を作って。
住宅を作って。
駐車場を作って。
地下道を作って。
アンダーパスも作った。
便利です。
本当に便利。
でも、水の立場から見たら、
街ってどんなふうに見えているんでしょうね。
昔は土だった場所がアスファルトになっている。
草が生えていた場所に建物がある。
雨が降れば、水は低いところへ向かう。
そして、その先にアンダーパスがあったら……
そりゃ、水も集まりますよね。
もちろん、都市には下水道や排水施設があります。
だから、
「アスファルト=洪水」
なんて単純な話ではありません。
今回の千葉豪雨も、線状降水帯など複数の気象条件が重なった結果です。
🌏 でも、全部を「人間のせい」にするのも違う
ここが、私が一番考えたいところ。
大雨なんて、今に始まったことじゃありません。
洪水も。
土砂崩れも。
台風も。
地震も。
火山も。
私たちのご先祖様は、何千年も、何万年も自然と向き合ってきた。
「雨が降ったら川が増水する」
「山が崩れることがある」
「今年は台風が多い」
そんな自然の変化と一緒に暮らしてきたはずです。
だから、
「最近の災害は全部、人間が自然を壊したからだ」
というのも、ちょっと違う。
自然は昔から、ときどきものすごい力を見せてきた。
ただ……
☔ 「雨が変わった」のか。
「雨を受ける街が変わった」のか。
私は最近、そんなことを考えます。
雨だけを見るんじゃなくて、
雨と森。
雨と川。
雨と街。
雨とアスファルト。
全部を一緒に考えないと、本当のところは見えてこないのかもしれません。
🌲 屋久島で感じたこと
屋久島に行ったとき、
私はちょっとだけ、
「人間って小さいな」
と思いました。
何千年も生きる木があって。
ものすごい雨が降って。
山から水が流れて。
そして森は、ずっとそこにある。
私たちは道路を作り、街を作り、便利な生活を作る。
それは悪いことじゃない。
便利な生活って、やっぱり素敵ですもの。
だからこそ、
自然を征服するのではなく、自然とうまく付き合う方法を考える。
それが大切なのかな、と思います。
☔ ボティカ姉さんの小さな結論
今回の千葉の雨を見て、
「怖かったね」
だけで終わらせるのではなく、
自分の住んでいる場所は、
「大雨が降ったら、水はどこへ行くんだろう?」
と、一度考えてみる。
近所の川は?
低い道路は?
アンダーパスは?
避難場所は?
ハザードマップは?
そんなことを知っておくだけでも、ちょっと違うのかもしれません。
そして、もうひとつ。
「防災グッズって、買ったはいいけど置き場所に困るんですよね。」
これ、意外とあるあるじゃないでしょうか。
私はベッドの下。

これなら、いざという時にもすぐ手が届きます。
普段は邪魔にならないところに置いておいて、必要なときにはすぐ取り出せる。
そう考えると、防災用品
って「買う」だけじゃなくて、「どこに置いておくか」まで決めておくことが大事なのかもしれませんね。
そして私は……
また屋久島に呼ばれたら、
今度は雨の森を、
もう一度歩いてみたい。
☔🌳
ボティカ姉さんでした。